目次

法学の考え方や基本六法について、条文や基本的な論点についてまとめます。

これが何の役に立つのかというと、一つは何かを論じる際の説得の技術を学べるという点です。

はじめに

この記事の方針は、各分野の面白い話から始めたいと思っています。

法的なものの考え方と一般的なものの考え方では大きくその価値観が異なる場合があります。その辺りが初学者的には非常に面白いと思います。

次に、法学を学ぶことで文章表現を用いた説得技術を学べます。

その理由は、法学を学ぶことは法の解釈(主に条文の解釈)を学ぶことでもあるからです。

法適用の根拠となる条文は、様々な読み方ができます。そして、その解釈において様々な立場が存在します。この対立を通常、論点と呼び、この論には多くの学説や判例があります。学説や判例によっては結論が変わってきます。

ここで、このような対立では当然ながら説得技術が高いほうが支持されます。

したがって、法学を学ぶということは、法の解釈を学ぶことでもあり、法の解釈を学ぶということは、説得技術を磨くことでもあります。

このような理由から法学を学ぶことで、文章表現を用いた説得技術を学ぶことができます。

これは、法学に限らず役に立ちます。

なぜなら、あらゆる問題には対立が存在し、その問題を解決していく上で、相手を説得しなければならない場面は多いからです。

つまり、正しさは、それだけでは実行されません。

それがなぜ正しいのかを説明し、納得してもらわなければならないからです。

方針について

当記事の方針の一つは、著者が後々利用しやすいように作っていく方針です。

一部、表現等に正確ではないものも含まれると思いますが、この記事では正確さよりも分かりやすさを重視します。もし正確な情報が欲しければ、最高裁判所ホームページなど参照してください。

なお、内容が充実してきたら別ページにも保存するかもしれません。

著者のレベル

著者は法学については全くの初心者です。一緒に勉強していきましょう。

法学とは

先ほど答えを述べてしまいましたが、ここでいう法学というのは、主に法律の解釈学です。

そして、法律というのは、具体的に条文を意味することが多いため、各々の条文の解釈学とイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。

もちろん、具体的な条文でなくてもその解釈において対立は存在します。例えば、広い概念の解釈を巡って争われる場合です。

このような場合、具体的な条文が存在しないこともあります。

ただ、その場合でも根拠となる条文は存在することが多いです。

なぜ条文の解釈が必要なのか

なぜ条文には解釈が必要なのでしょう。

なぜなら、条文はとても抽象的に書かれていることが多いからです。

では、なぜ条文は抽象的に書かれているのでしょう。

その理由の一つは、解釈によって妥当な結論を導きやすくなるからです。つまり、抽象的だったほうが様々な事案に応用できるということです。

反対に条文が具体的に書かれるケースを想定してみましょう。

この場合、殺人罪の条文には詳細に人をどのように殺したのかを書かなければなりません。そうしなければ罰することができなくなるからです。

例えば、人を海岸で暴行して、穴を掘り、生き埋めにしたが、後々気になって調べてみると死んでいなかったので、青酸カリを無理やり口に押し込んで殺害したケースを考えてみましょう。

しかし、条文にはそのようなケースに一致する条件は書かれていません。

この場合は、犯人(行為者)を罰することができません。

よく一般人の方が「もっと具体的に条文に書かれないと、一体、何が良くて何が悪いのかわからない。だから、法律は具体的に書くべき」みたいなことを言う人がいますが、条文が一般的抽象的に書かれるのにはそれなりの理由があるということです。

もちろん、一般的抽象的法規範(条文が抽象的なこと)であっても問題はあります。

この場合は、例えば様々な読み方ができます。

そこで条文を解釈する必要性が生じてきます。

法の解釈は主に、条文が不明確であったり、そのまま当てはめると条文同士に矛盾が生じたり、そのまま当てはめてしまうと妥当な結論が導けなかったりする場合に行うことになります。

ここで、実際の殺人罪の条文は以下のとおりです。

刑法199条 : 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。

しかし、これだけでは不明確です。

例えば、不作為に人を殺した場合はどうでしょう。具体的には、幼い子供を車に乗せて連れ回し、かつ人が来ないような山奥に置き去りにした場合などをイメージしてみてください。

このケースでは結果として、子供が遭難し、死んでしまっても、これが「人を殺した者」に当たるかどうか判断が難しいです。

したがって、このような問題を解決するには、法の解釈が必要になります。

イメージできなければ、例えば、ガチガチな規則に縛られた会社と、ある程度の裁量が認められる会社を考えてみてください。

どちらの会社のほうがより迅速、かつ適切に事件(問題)を処理、解決することができるでしょうか。

規則は抽象的に書かれているケースのほうが上手く問題を解決できることがあります。